「医工融合の夜明け : 分子イメージング×ロボティクスの挑戦」2名の先生によるミニシンポジウム
第44回システム発生・再生医学分野セミナー
ハイブリッド形式にて開催しました
日時:令和6年9月5日(木)16:00-17:00 医工融合の夜明け : 分子イメージング×ロボティクスの挑戦
演者1:青木 伊知男 先生 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構・量子医科学研究所 上席研究員)
演題1:核磁気共鳴イメージング×ナノセンサーの融合がもたらす新しい発想 講演要旨1:近年、MRI・蛍光・核医学等による分子イメージング技術が大きく進歩し、基礎〜前臨床研究に必須の手法になりつつある。MRIはマウス〜ヒトを対象に、無侵襲で生体内を三次元的かつ経時的に可視化でき、血流・浮腫・脳機能など形態・機能・代謝の多様な変化を観察可能である。本セミナーではナノ粒子による薬剤送達システムをMRIと融合させた研究を中心に紹介し、今後、再生・発生・炎症など共同研究の可能性を模索したい。
演者2: 夏目 徹 先生(国立研究開発法人産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 首席研究員) 演題2: ロボットとAIが実現する研究の自動化・遠隔化 講演要旨2パンデミック、コロナ禍、ロックダウンが現出し、そしてテレワークが現実の生活として社会に浸透するとともに、自動化・遠隔研究が希求の事項となった。本講演では、自動化・遠隔化が生み出す真の価値を議論し、ライフサイエンスにAI・機械学習を実装するための、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の実体であることを論じる。また、煩雑で変更の多いライフサイエンスの作業を自動化するための戦略と、AIとの融合事例も紹介する。
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