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「RNA研究の最先端」3名の先生によるミニシンポジウムを行いました

  • 執筆者の写真: SystemsBioMedicine TMDU
    SystemsBioMedicine TMDU
  • 2019年10月25日
  • 読了時間: 2分

第27回システム発生・再生医学分野セミナー

日時: 令和元年10月25日(金)11:00-12:00

場所: M&Dタワー11階 大学院講義室3

演者①:矢野 真人 先生 (新潟大学大学院医歯学総合研究科 准教授)

演題①:神経系におけるHITS-CLIP解析に基づいた新しいRNA制御機構の解明とその応用の可能性

講演要旨①:本講演では、神経幹細胞-ニューロンの分化遷移において特異性をもって発現が制御されているRNA結合蛋白質Qki5の機能解析を中心にて紹介する。特にCLIP技術を用いたマウス脳内分子精査により得られた新しいRNA制御の分子機構とその操作技術の可能性についても議論したい。

演者②:河原 行郎 先生(大阪大学大学院医学系研究科神経遺伝子学 教授)

演題②:RNA editing: a mechanism to avoid self-RNA recognition by immune system

講演要旨②:RNA編集 (editing)は、2本鎖RNA中のアデノシンをイノシンへと置換する転写後修飾で、哺乳類で最も豊富に生じている化学修飾の1つである。近年、触媒酵素の1つであるADAR1を介したRNA編集が、内在RNAを生体が異物と誤認しないために必須であることが分かりつつある。本セミナーでは、RNA編集がどのように免疫と関連するのかを概説する。

演者③:廣瀬 哲郎 先生 (北海道大学遺伝子病制御研究所 教授)

演題③:ncRNA相分離構造体によるスプライシング制御機構

講演要旨③:哺乳類細胞にはncRNAを骨格として液体相分離を介して形成される非膜性構造体が存在する。こうした構造体は、特異的因子を空間的に隔離し濃縮することによって、特異的な生体反応の「坩堝」として働くことが提唱されている。本講演では、2種類の修飾反応の坩堝としての構造体によるスプライシング制御機構を紹介する。

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