「腱細胞でのメカノセンサーPIEZO1が個体の個体の運動能力を向上させることを発見」をScience Translational Medicineに発表
本研究では、全身性、筋特異的、腱特異的Piezo1恒常活性変異マウスを作成し、個体の運動能力を調査しました。そこで、全身性及び腱特異的Piezo1恒常活性変異マウスでジャンプ能力、走行速度が向上することを明らかにしました。 掲載誌: Science...
「HIF-2α を抑制し軟骨恒常性を制御するマイクロRNA-455を発見」― 変形性関節症の核酸治療法開発へ期待 ―をNat Communに発表
本研究では、miR-455-5p および-3p の両鎖が軟骨恒常性維持に重要であることを明らかにし、この両 者を用いることで OA において悪玉遺伝子とされる HIF-2αを効率よく抑制し、関節炎治療効果が見られること を突き止めました。マイクロ RNA は一般的に...
「tRNA修飾酵素TruB1によるがん抑制マイクロRNA let-7の特異的制御機構の発見」― RNA研究の新展開と新規がん病態解明への期待 ―をEMBO Jに発表
本研究では、tRNA 修飾酵素の一つである TruB1 が、これまで全く予測されなかった Let-7 の成熟化の促進 を担っていることを突き止めました。TruB1 による Let-7 の制御機構は非常に選択性が高いため、がんや発生...
「 三次元構造を持つ人工腱様組織の開発 」 ― 腱・靱帯損傷への治療応用を目指して ― を Frontiers in Cell and Developmental Biologyに発表
・腱・靱帯特異的転写因子 MKX※1、三次元培養、メカニカルストレス負荷という三条件を組み合わせる ことによって、新規の腱様組織の作製法の開発を行いました。 ・作製された人工腱様組織には部分的に実際の腱組織と類似した構造が確認されました。...
「脊椎動物のボディープランの上位遺伝子プログラムを解明」 ― Lin28aによるRNAとエピジェネティックス両階層の制御―をeLifeに発表
・医学・生物学において注目される遺伝子 Lin28a が脊椎動物の形づくりに関わることを見出しました。 ・生物の形づくりの遺伝子プログラムである「Hoxコード」がLin28aによって制御されることを示しました。 ・ Lin28a は RNA...
「 マウスY染色体の未知領域を一部解析することに成功 」 ― 新しいロングリードシーケンサーと染色体濃縮の組み合わせ ―をFrontiers in Geneticsに発表
・ 長らく謎であった Y 染色体の解析を進めることができました。 ・ ロングリードシーケンサーと染色体濃縮を組み合わせることで、効率よくマウスの Y 染色体の一部を解 明しました。 ・ Y 染色体に関連する性分化異常や男性不妊症などの病態解明と新規治療法開発への応用が期待で...
「哺乳類と鳥類におけるSOX9機能の保存性の比較解析」― 軟骨形成と精巣形成でそれぞれの保存性を持つ ―をScientific Reportsに発表
SOX9 (SRY-box9)は、哺乳類の性分化や軟骨形成に必須の役割を持つ転写因子です。ヒトでは、SOX9 遺伝 子の突然変異は重篤な骨格形成異常や性転換を引き起こすことが知られており、SOX9 遺伝子の機能や疾病との関連についてはヒトやマウスを使った研究が精力的に行われ...
「関節軟骨の恒常性を維持する遺伝子とそのメカニズムの解明」をNature Communicationsに発表
関節軟骨の機能維持に重要な遺伝子である、ユビキチン化酵素Wwp2 について、ヒト及びマウスで の発現パターンを解析し、遺伝子改変マウスを用いてその分子メカニズムを明らかにしました。Wwp2 タンパクを細胞内で産生する能力を持つ mRNA...
「マウスにおけるmiR-146bの欠損は造血器腫瘍を引き起こすことを発見」 ― 小さなRNAが血液のがんを抑制 ―をBlood Advancesに発表
microRNA (miRNA)は、標的 mRNA の翻訳抑制および/または分解をもたらす小さな非コード RNA です。 過去の報告により、miRNA は炎症、細胞分化、細胞増殖、および腫瘍形成を含む多様な生物学的プロセスにお...
日経バイオテクの研究室探訪でラボが紹介されました
日経バイオテク(2018年10月08日号)の研究室探訪でラボが紹介されました 日経バイオテク編集長の橋本宗明記者には素晴らしい紹介文をありがとうございます! ポストゲノム時代ならではの次代に残るデータベース作製 東京医科歯科大学システム発生・再生医学分野 浅原研究室